デイリーポータルZの新人賞にみんな応募したほうがいい

デイリーポータルZでは新人賞を開催している。募集は5月31日までだ。1週間あるからみんな余裕で書けるだろう。自分は締め切り2日前から書き始めてちょっと遅れて提出することが多い。提出するときメールで「いつも遅くなり大変申し訳ございません」と書いている。今見たら9割ぐらいのメールに「いつも遅くなり大変申し訳ございません」と書いてあった。ごめんなさい。

 

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デイリーポータルZWikipediaにはありがたいことに自分の項目がある。

 

「1988年生まれ、神奈川県出身。会社員。「デイリーポータルZ新人賞2014」で優秀賞を獲得し、2014年12月から登場。巨体の食いしん坊キャラで、食べ物ネタを中心とした記事を執筆する。他のライターの食べ物記事に呼ばれて、食べっぷりを披露することも多い」

 

なんだ、食べっぷりを披露って。村一番の大食い自慢みたいだ。

 

自分が入ったきっかけを話させてほしい。今から6年前の2014年に第1回デイリーポータルZの新人賞が開催された。

 

デイリーポータルZは入る前から好きで、地主さんの記事が好きだった。パワーのある記事で何度も笑った。

 

読んでいるときには自分が将来、参加するとは思っていなかった。面白い記事を書くなんて自分にはできない、別次元の人たちの集まりだと思っていた。

 

そんな中で開催された2014年の新人賞。自分がやっているサイトの記事で応募した。「デイリーのライターになりたいぜ!」という気持ちではなく、なんとなく楽しそうだったからだ。

 

送った内容は100キロ離れた目的地まで自転車で行こうとするが、挫折して途中で自転車を実家に送って、電車で行く記事である。体力とその記事を出そうとした気持ちが強い。

 

爆走100km!茨城の買取ショップに自転車で行ってきた :: デイリーポータルZ

(協力してくれた茨城買取ドットコムさんは後日、「僕半日待ちました」と言っていた)

 

103本の応募があったそうだ。その中で自分は運よく優秀賞をもらうことができた。

 

まさかと思っていた。自分の記事に対する編集部のコメントを印刷して持ち歩き、会社に行く前に見てはニヤニヤして、仕事中にこっそり見てはニヤニヤして、寝る前に見てはニヤニヤした。何度もニヤニヤできる。今見てもニヤニヤする。

そして同年、ライターとして参加した。

 

ネルソンさん、爲房さん、與座さん、斎藤公輔さんがこの時に入った同期のライターである。

 

書き始めた当時、ネルソンさんは海外の記事、爲房さんは工作、與座さんは日常のちょっとした疑問、斎藤さんは路上観察とそれぞれが自分の特技を活かした記事を書く中、自分の記事について悩みながら書いていた。

 

そんな中ですごく叩かれて何度も心が折れそうになったこともある。何度もやめようかと思ったぐらいだ。

 

でも、6年間続けて来れたのは、飲み会の席で編集長の林さんから言われた「おれが面白いと思ったから心配しないで」と言われたからだ。今まで生きてきた中でこんな頼もしい言葉をもらったことがなかった。今思い出しても泣きそうになる。

 

あと、ありきたりではあるが、やっぱり撮影、執筆が楽しかったからだ。普段できない経験をすることができる。自分の人生ではもらえなかったラブレターをもらったり、地方にB級グルメを食べに行ったり、ズボンを光らせたり、商店街で野宿したり、無限に食べたりなど、普通に暮らしていたら体験できないことができる。

 

続けて来れた理由で忘れてはいけないのは担当編集の安藤さんのおかげも大きい。「スタバラテやかんサイズで3000円」という記事は安藤さんから提案されたネタだったと思う。担当になってからは色々と失敗が多い自分の記事において進め方で何度も助けて頂いた。

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デイリーには色々な記事がある。バカな記事から学術的な記事まで様々だ。そんな中で

自由に書かせてもらっている。

あまりにも自由に書いているので会社の人に「あまりネットで見ない記事を書いているよね」と言われたことがある。それを認めてくれるデイリーってすごい。

 

なので「これって記事になるのかな」と思ってもとりあえず書いてみることをおすすめする。

書いてみたら面白くなるかもしれないし、自分では当たり前すぎて面白くなかったとしても他人から見たら面白いかもしれない。

 

その書いた記事は色々な人からほめられたり、その記事がきっかけでライターの仕事が増えるかもしれない。

 

自分は書き始めてから休日が輝き出した。何かしら楽しいことを考えたり、やってみたりしている。ライターにはそういう良さもある。

 

楽しい体験をして、楽しい記録を残す。そして、それを世界中の人に見てもらえる。デイリーポータルZのライターになればそれができる。

 

あと、この記事のまとめを見てハッとした。これは意識して書こうと思った。

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